コロナでボーナスカット

“ローンが払えない” どうすれば?

影響が大きいのが、「人生最大の買い物」ともいわれる住宅ローンの返済です。住宅ローンを扱う住宅金融支援機構には「新型コロナウイルスの影響で返済を待ってほしい」「ボーナスが減りそうなので、ボーナス返済を取りやめたい」といった相談が相次いで寄せられています。

相談件数は、感染拡大が本格化する前のことし2月には15件でした。それが3月には214件、4月には1158件、5月には878件、さらに今月は14日までで259件と、多い状態が続いています。

返済方法の変更メニューを3つホームページで公開していて、実際にローンの返済方法を変えたというケースも、この数か月で一気に増え、5月には1000件、今月は12日までで724件に上っています。

最も大事なのは…

担当者が強調したのが事前に相談することの重要性です。その理由を詳しく聞いてみました。

Q:相談なしに支払いを滞らせてしまうとどうなる?

A:6か月延滞してしまうと「期限の利益の喪失」といって、毎月いくらずつという形式での返済ができなくなり、一括しての返済をお願いすることになります。それもできない場合は、物件の処分など法的な手続きに入る可能性もあります。

Q:その「6か月」には、返済方法を変更した期間も含まれるの?

A:相談のうえで変更した分は「延滞」にはなりません。ただし、事前に何の連絡や変更もないまま「今月は厳しいからほんとは10万円のところを8万円だけ返そう」ということはできません。この場合は「延滞」となります。

(ネットワーク報道部 記者 管野彰彦・井手上洋子・國仲真一郎)